半世紀前のプリアンプ
2025-06-30


このプリアンプは、トランジスタ回路でありながら±75Vという高い電圧でメインアンプ部が駆動されています。当時のトランジスタの一番美味しいところを使って作られているとは思いますが、ちょっとした電圧バランスの乱れがノイズにつながります。これを第二世代電源化するとなると、ノイズ対策の他に各部の高電圧回路が耐えられるかという問題も考えねばなりません。第二世代整流回路は一般のブリッジ整流回路に比べて整流効率が高いため数ボルト高めの電圧がより元気よく負荷回路に流れ込もうとします。長い間一定の電圧以下で運転されてきた回路が、急により高い電圧にさらされるとそのショックで故障してしまうこともありますし、調整点が変わってノイズが出ることもあります。というか、今回も実際にそのような事象が発生しました。

今回それらの現象を一つ一つ潰し、全体のノイズレベルを極限まで下げるチューニグを行いました。

故障が発生した部品は同じものを入手しなければなりませんが、半世紀前の設計品なのでかつてのトランジスタを見つけるのがまず苦労しました。また、今回故障が発生した素子とコンプリメンタルの素子が故障していない場合も劣化を想定して交換対象としたため交換部品数が増えました。


いずれにしましても完成したこのアンプは素晴らしいヘッドアンプ回路とイコライザ回路を内蔵しています。かつてのLPをかけるといつまでも聴いていたい音になります。



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